桃子

カットスロート・アイランドの桃子のレビュー・感想・評価

3.7
「ギネス記録保持映画」

ジーナ・デイヴィス。この映画のネタは、この女優さん以外にはない。後にも先にもジーナ・デイヴィス!
主人公の女海賊モーガン・アダムスを演じている。アクションをこなし、かなりかっこいい。なぜ彼女かというと、レニー・ハーリン監督の当時の奥さんだったからである。ふたりはこの映画公開の2年前に結婚していて、この後も1本撮っている。その後離婚しているので、ラブラブの時に作った映画ということだろう。
ジーナのプロフィールを見てちょっと驚いた。私と同い年である。1月生まれというのも同じ。急に親近感をおぼえてしまった(笑) 最初の結婚相手はレストランの経営者で、2回目は「ザ・フライ」で共演したジェフ・ゴールドブラム、レニー・ハーリン監督は3人目の旦那様である。このあとももう1回結婚している。この4回目の結婚で46歳にして初めて子供をもうけた。それも女の子と双子の男の子の計3人も!すごいな~ でもやっぱりその後離婚。ハリウッドの俳優さんはよく結婚離婚を繰り返すけれど、彼女もご多分に漏れずという感じだ。
この映画はお金がかかっている。CGは使っていないから、とにかく豪華で贅沢である。こういうノーテンキなブロックバスター映画は大画面で見たかったなあ… それに私はとにかく帆船が好きである。海賊映画なんてもう大好物中の大好物(^^)
でも、なぜか、興行は失敗してしまった…
「製作費・宣伝費合わせて1億ドル以上がかけられたが、興行的には大失敗し、その1割強ほどしか回収できず、『ショーガール』と共に、同年に起きた製作会社のカロルコ・ピクチャーズ倒産の遠因とされた。そのため、ギネス・ワールド・レコーズに「最も興行赤字が大きい映画」として記載された。この記録は2021年現在も破られていない」
だそうである。制作会社を倒産させた映画とは驚いた。ラジー賞うんぬんとかのレベルじゃなかったのねえ。ほんとにお気の毒…
桃子

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