マルちゃんフランキー

ぼくの伯父さんの休暇のマルちゃんフランキーのレビュー・感想・評価

ぼくの伯父さんの休暇(1952年製作の映画)
4.7
アンドレバザンの本に書いてあった通り、原因→結果の流れが断たれてるからこその不思議なんだけど乙で、くだけた時間の流れ方をしている。それに加えてユロ氏はタイミングの悪い天使って書いてあったけど、まさにその通りでチャップリンとかとは違って全く悲観さがない笑いをここまで美しく、洒落っ気たっぷりに、ポップに仕上げ、かつ撮り方も壁画を見るようにより構図で見せていく。本当に本にあった言葉をそのまま使わせていただきますけど、
そこらへんの下手に時間を長延ばししたりする芸術気取りの映画よりもより巧みに芸術的な要素を持ちつつも、それを一切感じさせない幸せな時間体験ができる素晴らしい映画でした!