ハワイに新婚旅行にやってきたバカップル・クリフとシドニー。タチの悪そうな不良カップル・クレオとケイル。しょっぱなから胡散臭さ全開のカップル・ニックとジーナ。この3組の中に猟奇的殺人を起こした凶悪カップルが潜んでおり、そいつらの正体が誰か分からないまま彼らがハワイの島を満喫しちゃうぞっていうお話。
どんでん返しのラストが評価されてるようだが、ハッキリ言ってこれは読める。勘のいい人間なら序盤で犯人はこのカップルだと分かってしまうだろう。
だがそれ以前に、根本的な問題として、この物語の設定自体が禁じ手な感は否めない。映画の中で犯人が絶対に言わないようなセリフを言うのを”頭のネジが完全に外れているため、普通の人間に完璧になりきることは容易かった”と辛くも捉えたとしても、結局は映画上誰もいない所でそういった発言を繰り返していたのでそれは無いわと思った。そんな騙し方をしてどうする。
他にもある矛盾の数々もいかにもご都合主義的。脚本にも演出にもかなりガックリした作品だった。
