滝和也

大陸横断超特急の滝和也のレビュー・感想・評価

大陸横断超特急(1976年製作の映画)
3.7
アメリカ大陸を
突っ走る超特急!
サスペンス・コメディ
の良作です(^^)

幼少の頃、父に連れていってもらう映画館が何より楽しみでした。こちらも一緒に見た記憶。今回はお盆で実家に帰り母と一緒に。当時は小さかった弟とお留守番でしたから(^^)

ロスからシカゴに向うシルバー・ストリーク号に乗り合わせたジョージ(ジーン・ワイルダー)とヒリー(ジル・クレイバーグ)。二人は恋に落ちるが、彼女の上司の死体をジョージが目撃してしまったことから、大事件に巻き込まれる。

列車内サスペンスかと思いきや、列車から落っこちること3回。笑いの技法で言うテンドン的展開が笑いを誘う。毎回ノンビリ走る超特急(笑)に飛行機や車で追いつくのだが、その度に彼が関わるメンバーもおおらかで楽しい。

荒野の真ん中に1人住むばあちゃんはセスナ機で彼を送ってくれますが、アメリカの広大さを美しい空撮で映し出します。そして殺人犯と間違われた彼を捕まえようとする保安官は何と007でおなじみのペッパー保安官。おマヌケな保安官と言えば当時は彼。007絡みではジョーズことリチャード・キールが登場。役も殺し屋です(^^) 

ただ何と言っても中盤から登場するリチャード・プライヤー演じるグローヴァーが面白い。逃亡中に出会うのですが、相棒になり大活躍。黒人の当時人気のコメディアンで後にスーパーマンにも出演。後半はバディものとしても面白くなります。

時代性ですかね、比較的ゆる〜い笑いの中、ヒロインを守るため主人公が走り回るサスペンスですね。巻き込まれ型のサスペンスですから、ヒッチコックを思い起こしますが、コメディ要素はこちらが上。またアクションもラストは圧巻ですし。これのおかげで覚えてましたから。

ノンビリできるけど、難しいのは…という日にはオススメな作品ですよ〜。

追伸 序盤にラブシーンがあるのですが、意外と女性が粘着気味。こんなもんを小さい時見てたんだと思うとませてたなと思う反面、これに連れてく親父は豪快だったなと…。裸は出ないけど…。
滝和也

滝和也