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河内のオッサンの唄 よう来たのワレのsyuheiのレビュー・感想・評価

3.0
1976年の斎藤武市監督作品。シリーズ第2弾。前作よりわずか1ヶ月後に公開された。

大家のドラ息子・忠太郎は大の博打好き、ヤクザの賭博に徳松たちの暮らす長屋の権利書を賭けてしまう。そんな窮地を救ってくれた博打の天才・通称「先生」(田中邦衛)は実は指名手配犯だった。一度は退けたものの河内松原の土地を狙う新手のヤクザが横浜から乗り込んできた。はたして河内の運命は?

川谷拓三、岩城滉一など前作のメンバーに田中邦衛を加えた河内のオッサンシリーズ第2弾。公開時期が前作の1ヶ月後なので撮影は同時進行だったのかな。田中邦衛の存在感と表現力に、ワンパターンな演技プランしかない徳松が完全に食われており、このシリーズの継続の難しさが示唆されている。

ストーリーとか映画の出来とか、そんなことよりも昭和の言葉・風物・風俗が楽しい。サンバイザーにティアドロップサングラス、アルサロにトルコ、古めかしい洗濯機、丸みを帯びた重機、70円のジュース自販機、花柄模様の掛け布団… 何もかもが懐かしい。

https://twitter.com/syuhei/status/1670333060741742595?s=20
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