真っ黒こげ太郎

ハリケーン・コーストの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

ハリケーン・コースト(2002年製作の映画)
5.0
ジャケだけ見ると、災害映画みたいなジャケだが、実際はハッカーの少年が正体不明の敵に追い詰められるサイバーSF映画だっだ!
ハッキリ言って嵐は話の脇に出てくるだけで刺身のツマのような扱いなので派手なディザスターパニックを期待してはいけないので注意。

しかし、SF映画としてみると、これがなかなか面白い!
謎の敵に追われるミステリー要素が物語の先を読ませず、話が進むにつれて謎が解けていく描写は、見ていてわくわくしました。
またクライマックスには意外などんでん返しも起こり、最後までハラハラドキドキさせてくれるのは流石!

一応難点もあって、アクションシーンのクオリティがものすごくしょっぱい事と(低予算B級映画だからしょうがないが)、後半事件の種明かしが唐突なのは少々残念でした。

とは言え事件究明や少年と黒幕とのバトル等、見ごたえのある内容満載で飽きることなく楽しめました。
ジャケのイメージに囚われることなく観てほしい逸品。是非観てほしいです。
まあ、期待しすぎるのもアレなんで、何か大作のついでにでも観るかくらいの軽い気持ちで観てください。オススメです。

それにしても、配給会社はなんでこんな平凡なディザスター風パッケージにしたんでしょうかね。
いっそ「マトリックス」や「ウォー・ゲーム」のパチモン風ジャケにした方が話題になったと思うのですが。(おいおい)