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スター・クレイジーのHKのレビュー・感想・評価

スター・クレイジー(1980年製作の映画)
2.8
ポワチエ6本目の監督作だが、ほぼワイルダーとプライアーのアドリブだというから、ただ見て笑ってただけじゃなかろうか?冒頭、タクシーを呼び止めた…と思ったら向こうの女を乗せやがったので自分も乗って追い出す、とか、通気口の網にヒールが嵌って困ってる女性を助けるべく手を脚に…シバかれる、とかのニューヨークの風景があってやっぱ80SのNYは最高だな、と思ったのも束の間、こんなクソ街出て行く!と言ってふたりは旅立つのだが、車が故障してバイトしてたら強盗に間違われて禁固125年の刑を食らうのだった…ジーザス!というもちろんコメディで、タイトルは拘禁されて頭おかしくなる、てなスラングなんだと。でもそれはフリなんだが、実際におかしかったのはプライアーで、ドラッグのやり過ぎで撮影終了後に自分を燃やして(!)入院した。お陰でダン・エイクロイドとのコンビで作る予定だったお化け映画に出られなくなり、代わりにキャスティングされたのがベルーシだったが死んじゃってその企画は頓挫、でもお化けがNYに出没するというプロットは捨て難いと思ったエイクロイドが捻り出した企画が『ゴーストバスターズ』(84)だったのだ。以上、この世で一番最高な映画は『ゴーストバスターズ』だと思っている者からでした…って、話が逸れたがこの映画はジョベス・ウィリアムズの扱いがちょっと残念なのでこの点。ジョベス・ウィリアムズみたいな女優が好きなんだと言うと、熟女好きなんですね、などとヌカしてケツかるバカがいるが、そいつはだからバカなんであって、熟女好きと「大人の女」好きはその意味合いにおいてまったく違うものなのだ。恥を知れと言いたい(誰に?)。
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