Jeffrey

ボウイ&キーチのJeffreyのレビュー・感想・評価

ボウイ&キーチ(1974年製作の映画)
3.0
「ボウイ&キーチ」

本作は若きギャングとその恋人の逃避行を詩情豊に描いた、愛と罪の物語で、この度ようやく国内でBD化されたのを購入して鑑賞したけどよかった。123分と2時間を超える中、刑務所から脱獄した3人を軸に、逃避行が始まる世界3大映画祭を制覇した巨匠ロバート・アルトマンの1974年の秀作である。ハリウッドの異端児の異名を持つアルトマンが監督を務めた本作は、エドワード・アンダーソンの原作を映画化したもので、主人公のボウイとキーチのカップルには、「ギャンブラー」のキース・キャラダインと、「バード★シット」のシェリー・デュヴァルが起用されており、ともにアルトマン監督に才能を見出され映画デビューを果たした若き才能が、新たな輝きを放っている。ボウイの仲間に扮するシャックやレムゼンといったキャストだけでなく、アルトマン組と呼ぶにふさわしいスタッフが揃い、鉄壁の布陣で挑んだ青春映画の衝撃作と言える。
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