健一

バターフィールド8の健一のレビュー・感想・評価

バターフィールド8(1960年製作の映画)
2.8
1960年 🇺🇸映画 カラー作品。


第33回アカデミー賞
最優秀主演女優賞(エリザベス・テイラー)受賞。


闇の秘密結社か? 会員制の高級娼婦館(やかた)か?それとも 恵まれぬ女性達の最後の砦か!
ついにベールを脱ぐ!その名はヘイトフル.......
違った! バターフィールド8 !

なんなんだなんなんだ コレ!

グローリアはモデルを職業としているが 実は金持ちの男ばかりを相手にするコールガール。
とは言え 心を許す男もいる。
それは 富豪の娘を妻にし 愛のない生活を送るリゲットと幼馴染みの作曲家スティーブの二人だった。
リゲットは妻との生活に疲れ酒に溺れる。そんな彼にグローリアはのめり込んでいく。

なんとゆう痛ましく おぞましい男と女の愛憎劇。
この女性が異常なのか?世の中が狂っているのか?
迷宮のようなサスペンス映画。
少女の頃に心に深い傷を負ってしまい 素直に男性を受け入れられないグローリア。
それでも掴めぬ愛を求めてさまよう孤独で頑固で見栄っ張りな女性グローリア。
この難しい役どころを演じてオスカーを受賞したエリザベス・テイラー。
だが彼女はこの作品が大っ嫌いで一度も本作を観ていないという。
なんとなくわかる気がする。
よくこの役を最後まで演じ切ったと思う。精神的にもかなり辛かったろうに。
当然の事ながら観ているこちらも段々と辛くなってくる。100%娯楽映画ではない。
男と女の堕ちていく様をジッと見つめるのみ。「失楽園」みたいな作品。

冒頭、枕元に置いてあった250ドルを手にして ホテルの化粧室にある鏡に紅い口紅💄で『NO SALE』(売り物じゃない!)と殴り書くシーンが有名だが・・・
なんで?コールガールじゃん。女は『そんなつもりじゃなかった』ってこと?男が悪者?で 腹いせに毛皮のコート🧥盗む?
ここのシーン。どう受け止めたら良いのだろうか?未だに分からない。
ラストもなんかモヤモヤ〜〜って感じ。凄く消化不良。
何かを投げ付けられたかのように終わってしまった。

っていうか バターフィールド8って
なんなの?



😷コロナパンデミック中に鑑賞😷
健一

健一