ちりこ

スリーピー・ホロウのちりこのレビュー・感想・評価

スリーピー・ホロウ(1999年製作の映画)
4.0
個人的に好きの全部盛り映画。

18世紀末のアメリカ、科学捜査オタクのイカボットはニューヨークから遠く離れたオランダ系移民の入植地で起こった連続殺人事件の捜査を命じられる。
村人たちは独立戦争で死んだ騎士の亡霊の仕業だと戦々恐々。
亡霊など信じないイカボットは早速捜査を始めるが、次々と新たな犠牲者が現れる。
なぜ首なし騎士は村人達を襲うのか、イカボットは凶行を止められるのか。

薄暗く陰鬱なちょっと埃っぽいゴシックな空気感やあのジオラマみたいなニューヨークの街並みからして大好き。
主人公も科学捜査オタクでちょっと頭の固いが、ちょっと臆病でユーモラスな愛嬌があることが冒頭からわかる。
ジョニー・デップはこういうちょっと偏執的だけど抜けのある役が本当に上手い。
さらにどうして科学捜査に傾倒するのかという背景もちゃんと作り込まれている。
ストーリーも物凄く凝ってるってわけじゃないんだけど、伏線やミスリードが丁寧でストレスなく観れた。
最初は亡霊の仕業かと思ったけど本当は…っていう方向なのかと思ったら、がっつり悪霊や魔女が出てきてびっくりしたが、そこは流石のティム・バートンで、ダークファンタジーにサスペンスを上手く融合させている。
独特の世界観が好きな私には堪まらなかった。
ちりこ

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