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堀川中立売(ほりかわ なかたちうり)のwigglingのレビュー・感想・評価

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シマフィルムの京都連続シリーズ1作目にして、おそろしく特異な作品を撮り続ける柴田剛監督の2010年作品。公開時に運悪く観逃したせいで5年もお預けを喰らう事に。
やっとありつけ嬉々として臨むも、なんじゃこれわ!

サイキックタウン京都を舞台に、陰陽師の安倍さんと妖怪加藤がギャラクシーウォーズを繰り広げる、荒唐無稽って言葉じゃ足りないくらいカオスなお話。安倍さんはもちろん安倍清明インスパイアね。
加藤の「ドロップアウトを許さない人類補完計画」を阻止すべく、安倍さんはヒモ王子とホームレス男爵を式神にして戦いを挑む。加藤の計画は、過去に「正義感殺人事件」を起した人物を使って悪意を呼び寄せ増幅し、人々を妖怪化するというものだった。
えーと、全然わかりません...

てことで評価不能なので、甚だボンヤリとした感想を。
この「何が何だかさっぱり分からないけど、なんか凄い」が大好物の自分は大いに楽しみましたよ。
特に土地になんか憑いてる感が良かったな。謎の超常現象とかじゃなく、人々のメンタルに棲みついてる怠惰で猥雑な何か。ネット民という名の愚衆に対する軽蔑心むき出しっぷりも好きだ。

キャストも味わい深く、ブリーフ姿が似合いすぎるオシリペンペンズのモタコのフォトジェニックぶりが特に素晴らしい。幼い頃の祷キラキラを観れるのもポイント高いし。寺田役は『サウダーヂ』の頭の壊れた彼だね。

他の京都連続シリーズ作品『天使突抜六丁目』『太秦ヤコペッティ』も京都のイメージをぶち壊すヘンテコ映画なので、その筋の方には注目していただきたいですね。
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