弱冠15歳、主演・高峰秀子の堂々たる演技とスター性がかなり冴え渡っており、高峰ファンとしては非常に眼福。
関西弁でぷいぷい怒る様は、ミヤコ蝶々のようで可愛かった。
大阪の各所でロケが行われ、のちの…
特に起伏のある内容ではなく、派手さもないが、実直で写実的。
青春ならではの感情的な様の演出がリアリティをもって描かれて、モノクロながら鮮やかに感じられる。
ただし出征に関する話題が立ち込め、死の匂い…
久しぶりに良い映画を見た。心を丁寧に丁寧に描いた映画だ。
吉屋信子らしい女学生もの、Sものと言ってもいいだろうか。おそらく原作も純情かつ繊細で傷つきやすい少女の心をうまく描写しているのだろうが、映画…
女学生のなんでもない日常を描いた1939年の『さわやか三組』みたいな映画だなと思ってのほほんと見ていると主人公の仲良し二人組の片方は学校をやめて家業の芸妓の道へ入りもう片方の兄は日中戦争に出征しと暗…
>>続きを読む特に内容のない映画だが、女の子の世界を描いてる映画。吉屋信子ってそういうのを描いた小説家じゃなかったっけ。
女の子特有のきゃっきゃっした感じや可愛いものメルヘンなものを大切にするところが見れる。
…
後ろ姿のショットが多くて、顔が映っても遠くてよく見えなくてなんか怖いと思ってると、ふと真正面から人物を写したときの禍々しさがすごい、というか全体的に死の気配が漂ってた。ケーブルカーの逆光のショットが…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
スカーフを風に靡かせる女学生たち、空襲で消失する前の大阪を記録したロケ撮影等、瑞々しさに満ちたショットの数々が魅力的に映る。時折ハッと驚かされるのは、葦原邦子演じる梶山先生がピアノを弾く場面に代表さ…
>>続きを読む