ポンコツ娘萌え萌え同盟

花つみ日記のポンコツ娘萌え萌え同盟のレビュー・感想・評価

花つみ日記(1939年製作の映画)
4.7
百合映画ベスト。
数年前からずっと観たかった映画が観れただけで満足なのにあまりに最高すぎますわ。
なんたって栄子にみつる、すこシャンな乙女たちのやり取りなんですもの。あんまりに可憐さと美しさ、繊細で神聖さを感じましたわ。本作の映像全てから。

吉屋信子大先生といえば『わすれなぐさ』が好きなんですけど、
本作『花つみ日記』も彼女の書くエス文化にある少女小説的の世界を上手く映像化してる。転校生みつると栄子の女の友情だけど、強い繋がりと絆を描いてますわ。
がぁる・みぃつ・がぁるでもありますし。
そりゃもちろん好きなりますわ。

それに女学生ものでもありますもの。
けれど、女学校だけでなく、このフィルムは戦前当時の風景も堪能できるし、当時の価値観も映されていること。この部分もやはり強いですわね。
ただその中で彼女のやり取りから、後半の繊細な心情の描き方が非常に良く出来ていて心が掴まれて、あまりに感情を感じますわ。

だけどやはり全体として彼女二人は天国でも必ず二人は繋がると理解りますし、とてもとても尊いこと……………。