佐藤克巳

花つみ日記の佐藤克巳のレビュー・感想・評価

花つみ日記(1939年製作の映画)
5.0
スッキリクッキリ画像だったら満点もあったと思われる石田民三監督の珠玉の女学生映画の傑作。米軍による大空襲前大阪のロケーションシーンが魅了する、学校からの帰り高峰秀子と清水美佐子が、通学バスに乗らず歩いて散策は二人だけの蜜月の時間。玉造カトリック教会を覗き、大阪城が聳え立つのを観ながら桜宮橋で、天国が有ったらまた友達になれると微笑ましい。二人が憧れの先生葦原邦子に誕生日プレゼントで仲違いが生まれ、お互いの潔癖感から修復されないまま高峰が退学する。舞妓高峰が信貴山詣りにケーブルカーで、清水が同じ山道をピクニック中にハーモニーができ、頂上神社で出逢ったが高峰が逃げた。その後、清水の兄が出征で来阪、高峰は病を押して雨の戎橋で千人針。葦原が仲立ちして清水が病気見舞。高峰が天国はあったねと喜び満面。
やっぱり満点にしとこ。
佐藤克巳

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