喵來

ひかりごけの喵來のレビュー・感想・評価

ひかりごけ(1992年製作の映画)
3.4
泰淳先生の原作をとーい昔に読んだなぁと。
「漂流」をドス暗くするとこんな感じか。
しかしだいぶ改釈が入ってる。。時代も違ってるしねぇ
山岸涼子の「鬼」でもある。死ぬのをまだかまだかと待ってしまう。
最後、戦争批判小説だったのかなぁ🤔

1991知床半島。
ひかりごけは天然記念物の元海にあるコケ
光を放つのではなく、全てを吸収して光そのものになったと。。人の肉を食った者の後光の伝説に同じく。。でもソレは実はって最後がねぇ🥺戦争批判にしか感じないよな。。

昭和18年の過去譚
村から40キロの小さい岬島に4人だけで漂流してしまった後どうするか。寒くて食べ物もなくて…そうは言っても漁民小屋があるのが生殺し。
戦争中に倫理観って今からでは評価のしようがない。
人情のある真っ当な日本人。それも事実
ちゃんと「弔う」シーンで全てを語ってる。

状況的についトライアングルが出てきちゃうんだけど、危機的状況でも船長はトップって日本人的考えと、実力主義って欧米的考えがいい感じにマッチしてるであるよこっちは。
船長、淡々と優しい顔して力があって我慢できなくて怖。。。
アルゼンチンと何が違うって「人間らしさ」を
求める精神。宗教精神が全く違うから気持ち悪いと感じてしまう。

戦中にあんな裁判。。北海道だからかな?
やたらに中国的というかアイヌ的(なのかな?)であるなぁ。


校長シベリア譚でもう一本ほしい。。

戯曲っぽいよなとは思いつつもせっかく映画なんだしもっと寒々しい映像で魅せて欲しかったよ🥺どうも安っちょく見えてのお。。
最後は砂の器のような淡々でお好み🤤

あざらし食べたい🤤キモを細かに刻んで。。


めもめも
まだ船長生きてるうちにこんな小説があって、自責の念に駆られて自殺まで仕掛けて、でも刑役は1年で、、、、結局生きて岬に再び行くことは叶わず。。船長が死んで一年後にこの映画はできた、と。
喵來

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