らんらん

ひかりごけのらんらんのレビュー・感想・評価

ひかりごけ(1992年製作の映画)
3.0
実話をもとに、回想、ホラー風?
出演者、三國連太郎、奥田瑛二、井川比佐志、内藤武敏、杉本哲太、津嘉山正種、田中邦衛、笠智衆

【内容】
戦前に実際に起こったらしい事件をモチーフにした小説の映画化作品(事件は1944年の出来事だが資料消失により都市伝説的な感じになっている、小説はこんなことが起きていたのかも?な妄想に近いと思われる)

・ストーリー
船が漂流して流れ着いたのは流氷に囲まれた浜辺であった(冬の間は身動きができない)、そしてそんな場所なので当然食べ物もない
船長(三國連太郎)ら4人の運命はいかに、、、

・流れ
死を待つだけの運命に絶望する4人(三國、奥田、田中、杉本)
杉本哲太が最初に衰弱死、船長は人肉食を提案・実施するが田中邦衛はそれを拒み餓死する
船長と奥田瑛二は杉本哲太・田中邦衛を食べて生き残っていたがその肉も尽きてしまう
精神的に追い詰められた奥田瑛二は船長に襲いかかるも返り討ちに遭い死んでしまう
もちろん船長は奥田瑛二を食べて、最後の最後に決死の覚悟で40km先の村までたどり着く

終盤は裁判編
検察官(井川比佐志)の厳しい態度にも船長はのらりくらり
だが自分の周りに光の輪(人肉食した印)が見えないと知らされると激しく動揺するのだった、、、

【感想】
この事件のことは前から知っていて、この映画のことも気にはなっていて、ようやくの鑑賞(といっても満を持してってわけでもなくなんとなく見ただけ)

前半は良かったけど後半の裁判部分がつまらない、なんか安っぽくなってガッカリ

三國連太郎、奥田瑛二、田中邦衛、杉本哲太の4人が洞窟であーでもないこーでもないしてる時がピークだったかなぁ、田中邦衛の退場から面白くなくなった

それしても終盤の裁判シーンはなんだったんだろう、、、なんか非現実的過ぎて気持ち悪かったなー

・印象に残った台詞
三國連太郎「3人でようく(人肉食するかどうか)考えてみんべや」
田中邦衛「考えたらどうしたって話がそこへ行く」
「食べることしか考えてないのに、食いもんになるのは五助(杉本哲太)しかいないんだからよ」

ちなみに自分だったらを考えると、、、食べたくはないけど極限だったら食べるのかなぁ?やっぱその状況にならないとわからないやつだと思う
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