津軽系こけし

ビートルジュースの津軽系こけしのレビュー・感想・評価

ビートルジュース(1988年製作の映画)
3.9
ビートルジュース、ビートルジュース


【バートンの玉手箱】

🟩ティムバートンの名を世に知らしめるきっかけになった作品です。なんでも詰め込んじゃうバートンのおちゃめ心がぷりぷりに発揮されていました。ドイツ表現主義へのリスペクトもこの頃から健在のようですが、初期の作品のためか露骨にてんこ盛りにされてる印象です。

⬛️まるで自分の描いた絵を自慢したがる子供のように純粋です。「みてみてこんなの作ったよ」とバートン少年の声が聞こえてきます。これみよがしな騒がしい画面も、その高純度の童心を証明しているようでした。

マイケルキートン扮するビートルジュースは、バットマンの面影をまるで感じさせません。我々はこの道化に誘われるようにして乱痴気騒ぎの真ん中へ導かれてゆきます。ならば鑑賞者は踊る阿保になる他ないでしょう。

【切り札感かっこいい】

🟨ナイトオンザプラネットより以前のウィノナライダーを拝めたのも収穫です。

バートンのオタクイズムに目がチカチカするような映画です。若さもなんとなく滲み出ています。好きではありませんが、楽しい一作でした。

ビートルジュース
津軽系こけし

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