カルダモン

ビートルジュースのカルダモンのレビュー・感想・評価

ビートルジュース(1988年製作の映画)
3.5
最後に見たのはもう20年くらい前。もっと狂った映画のように記憶していたけど、今見るとそうでもなくて、ちょっと寂しい。

事故で死んじゃったカップルの家にセンスのイカれた変態家族が引っ越してくる。地縛霊となってしまったカップルは変態家族を家から追い出そうと幽霊の体で四苦八苦。彼らがホームパーティを開いたある夜、心霊体験でビックリさせたところ、家族らは面白がって一儲けしようと企んでしまうという意図せぬ展開に。やや困った。なんとか出来るのはビートルジュース(ベテルギウス)だけ!なんじゃそりゃ。

ビートルジュースのセリフは字幕がブッ壊れ気味で楽しい。これは西川のりお日本語吹き替えの関係なのかな?関西弁になったり名古屋弁になったり、古い昭和のギャグをぶち込んできたり、「〜でやんす。」というようなケムンパスみたいな喋りになったり。
マイケルキートンがだんだんジムキャリーのように見えてきて最高なんだけど、よくもまあこんな人にバットマンをやらせたもんだなと驚いてしまう。
で、どうしても釘付けになってしまうのは当時17歳のウィノナライダー。目付きが本当に素晴らしい。『ナイトオンザプラネット』の彼女も好きだけど、こちらのゴス風も様になってる。

ティムバートン、『ビッグアイズ』以降は劇場で観てないし、『ダンボ』が酷すぎてガッカリだったんだけど、もう一度仕切り直して手作り感の溢れる作品に戻って頂きたい。『ビートルジュース』で大事な要素である町の模型のように小さくても詰まった世界を見たいよ。