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ビートルジュースのtarakoのレビュー・感想・評価

ビートルジュース(1988年製作の映画)
4.0
ティムバートン監督の美術センスはさておき、ストーリーのプロットがすごく面白い!初めは追い出そうとする幽霊夫婦と家族の対立で、その間に家族の一人娘のリディアが割って入る形だったが、途中で家族が取り返しのつかないことを幽霊夫婦にしてしまいそうになった所でビートルジュースという第三のめちゃくちゃな敵が現れることで両者が受け入れ合うことになる。この構造がなかったら幾ら監督の演出が優れていても駄作になっていたと思う。
しかも結果的にビートルジュースはトラブルを最善の形で解決し、リディアの願いを叶えている所がビートルジュースのキャラとしても物語として綺麗で感心した。
現実の人間関係に置き換えても、普段煙たがられている人ほど言いにくい事を言ってくれたりして案外トラブルを解決してくれる時があるから、それで憎めなかったりもする事を思うと、ビートルジュースは絶妙な所をついた良いキャラクター。
もちろん、ティムバートン監督のダークポップな演出や魅力的なキャラデザイン、ブラックなユーモアセンスがまたストーリーにぴったりはまっているというのもこの映画を優れたものにしている大きな要因だと思う。
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