ルッコラ

ビートルジュースのルッコラのレビュー・感想・評価

ビートルジュース(1988年製作の映画)
4.5


中学生のころ以来くらいに。
改めてみると、当時はわからなかったくらい、ティムバートンの源流を感じるし、他の作品への影響も強く感じる。
とても存在感のある作品。


アランポーの娘と評されるリディアというキャラクターが人気があるのわかる。


作品とは全く関係ないんだけど、インスタやYouTubeでメイクの技術が底上げされて、選択肢も広がり。
同時にハロウィンの知名度も上がってる今。
ゴス風の仮装のハードルはとても低くなっていて。
可愛い子がそれっぽくまとめればゴス風になるんだけど。
改めてゴスはスタイルではなく精神だなと痛感した。

キャンプにも近いものがあるんだけど、本気でやってるからゴス。

この作品に満ちている魅力は愛情。
偏愛で満ち満ちている。


ジオラマに入り込んでしまうところとか、あえて本物の人間がのサイズでニセモノのジオラマを作る倒錯っぷりとかまさにゴス。
こういう美しさを理解して、その表出として服やメイクがあるはず、本来は。


過剰装飾、誇張されて、外連味、倒錯、無意味さ。それらに本気であること。そういう部分を愛してやまない。



最後の無理矢理な締め方とか最高。理屈じゃないんだよ。

続編の話も聞くけど、CGとか使ってきれいに表現されてたり、話の筋がきちんと通った上手い脚本とかだったらそれは意味がなくて。
この荒唐無稽な歪さこそが価値。
ルッコラ

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