しあつん

潮騒のしあつんのレビュー・感想・評価

潮騒(1964年製作の映画)
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舞台となる神島は、プライバシーという概念がいっさいなく、全ての情報が筒抜けになったコミュニティである。
そんな場所で惹かれ合う新治と初江、潮の香りが漂う青春純情恋愛物語。

こういう物語はあまり普段読まないというか避けたりしてしまうのだけど、小説はすでに読んでいて、とにかく癒される世界観。

新治のような健康的で、いざというときに勇敢な行動を取る男性像にそんなに憧れはしないのだけど、初江のようなあまりにも純粋すぎる女の子には、憧れてしまう(吉永小百合可愛い)。
観的哨において、焚き火をバックに2人が結ばれるようで結ばれないシーンは、小説でも印象的だったがとても良かった。

神島の美しい景色をバックに新治が漁をするシーンがたびたび登場し、自分も船に乗っている感覚になれる。
初江の父親が怒り狂うシーン、海女さん同士で服を脱ぎ合うシーン、子供たちのインディアンごっこなど、ところどころ笑えた。

また、2人が逢引きしていることを島中に拡散したという千代子のエピソードははっきりしないので、ちょっと余計なのではと思える。
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