18世紀のフランスを舞台にしながら、アントワネットのワードローブのなかにさらっとコンバースを置くコッポラのセンスとアイディアに脱帽…。「パンがなければケーキを食べればいいじゃない」と彼女が本当に言ったかどうかは史実としてはっきりしていないけど、アントワネットの人生を表すにはぴったりな表現だと思う。政略結婚のためにオーストリアから連れてこられたただの女の子なんだから、そりゃあ自分の立場の高さに酔いしれて、贅沢な暮らしや、自分に与えられた特権やものに何の疑問も持たず、政治や国民に対しても無関心でいられたでしょうね、と思う。