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ユキとニナのYのレビュー・感想・評価

ユキとニナ(2009年製作の映画)
3.9
良作。
即興演出ということで、俳優の身体性が面白い。

母とユキ、父とユキが2人で話すシーンをワンカットで撮るのだが、良いシーンだった。
母はユキが書いたと知りつつ、愛の妖精が書いたことにして手紙を読み上げる。
しかし「ごめんね」とユキに謝る。
その演技を演技する緊張感。

父が話す間、ユキは戸惑って、手遊びをしている。
あるいはユキが私は行かない、と言ってチケットを押し返したり。
深夜に音楽が聴こえてきて、みると父親がキレキレで踊っているのも面白い。

監督もそれを狙っているようだが、日本家屋にあがると、ユキの所作が急に日本人らしくなる。
同じ人物とは思えないほど。
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