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ストップ・メイキング・センスの10000lyfhのレビュー・感想・評価

3.5
トーキングヘッズ 1983年のライヴドキュメンタリ。映画を撮ることを想定したかのようなストーリー性あるライヴ構成で、冒頭「サイコキラー」がラジカセのリズムと共にバーン (vo, g) のソロ、1曲ごとに正規メンバがジョインし 4曲めで 4人で演奏、以降にサポートメンバがジョインし 9人編成となる。圧巻はバーンの捨て身の声芸顔芸体芸、凄いし笑えもするが、存在感が強過ぎて音楽的に単調になりがち。ジェリー (key) が g や b、ティナ (b) が key を演奏したり、トムトムクラブもあったり(クリス (ds) の Check it out! や James Brown! を連呼する MC は微妙泣)で、幅を持たせている。バンドサウンドは黒人音楽とは言えないが、アフリカ指向は明瞭。サポートは全員黒人で、特に Pファンク重鎮、故バーニー (key) の雄姿と演奏(サウンドでの貢献も大)に胸アツ。総じて、ライヴはまあまあ(最高傑作アルバム『リメイン・イン・ライト』の音は再現できず)だが、バンド絶頂期の記録として本作が創られたのは幸せなこと、間違いない
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