ミステリではないお涙ヒューマンゲロゲロ劇
「私だけが生き残り彼が死んだ交通事故に実は重大な謎が秘められていた!」
その謎を紐解いていく物語。
落ちを全然知らないので見進められたようなものかもしれないが、それにしてもあの恋人二人のそもそもの相性がそれ程良さそうには感じず(二人とも狐顔という共通性はあっても似ているから必ずしも相性が良くなるというものではない)、それに演技や台詞がどうにも見ちゃおれん赤面レベル。
※演出演技指導的には監督の責任であり、素質的にヒロインの問題でもある。
最初は謎の弁護士:大塚寧々は悪くは感じず、彼女の妹役を除くその他俳優陣に関しては無問題。
肝心の事故の謎が「男子の恋人を思うヒューマニティー的行為」という落ちはいいとしてもそこまでに余りにも時間を引っ張り過ぎ。1.5倍速でもかなりの間延び感だったので。
ロケ地北海道の開放的空気感は肯定的要素だったし、シナリオもそれほど厳しく断罪するほどのことはないように思うが、やはり最終的には監督の手腕に責めが帰されるのかもしれない。
1.4の一つ星
上を書いた後に調べて、きな臭い事情として原作者女性の夫が配給と製作に関与しているスターダストプロの社長さんとのこと。つまりは単なる「芸能プロ社長案件お手盛り映画」だったというわけだ。
032103