りょうこ

御法度のりょうこのレビュー・感想・評価

御法度(1999年製作の映画)
4.0
月に1度は映画!が密かな目標。
今回は2017/10の鑑賞記録を。

大島渚監督の遺作『御法度』。
原作は、司馬遼太郎先生の『新選組血風録』に収録されている『前髪の惣三郎』と『三条蹟乱刃』。

まず初めに、土方歳三がビートたけしというキャスティングに驚愕。
そして、新選組の隊服が浅葱色のダンダラではなく、黒であることに胸キュン。
壬生義士伝もそうだったような…。
あ、あと銀魂も。

原作を読んだときにはまったく感じなかったけれど、映画はとにかく後味が悪い。
『あれはどーゆー意味やったんやろ』とか『最後まで正気を保ててたのは誰?』とか、すごく考える。
単なる衆道の話ではない。
集団が狂気に飲まれていく中で、狂気と正気が分からなくなる異様さにハマる。

好き嫌いがハッキリ分かれる映画だと思います。
キャスティング、雰囲気、演技…すべてにおいて。
りょうこ

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