マスうらの

懲役太郎 まむしの兄弟のマスうらののレビュー・感想・評価

懲役太郎 まむしの兄弟(1971年製作の映画)
4.5
本当に菅原文太×川地民夫は名コンビであります。一作目。
法もポリスもヤー公もなんのその。「金バッジなんて糞喰らえ。わいらはわいらでやっていくんじゃ!」の兄弟ふたり野良犬仁義。痛快痛快。大衆娯楽というのはこうでなければいけません。
今作のハイライトをひとつ挙げるとすれば、入浴中の早崎(安藤昇)にカチコミかけるも背なの立派な和彫りに圧倒されそそくさと退散、「負けとられるかい!わいらも墨入れるど!」と意気込む二人。なんせこのシリーズは笑える名(迷)言、名シーンに事欠きませんね。
どうも多分に酒が入っているせいか、屋台を引いて弟達を養う健気なゆきちゃん(山田圭子)との人情劇に涙。鬼籍に入られてもう2年か、今頃は天国でキンキンと元気にワッパ転がしておられるであろう文太兄ィに思いを馳せてまた涙であります。