幼少期に父と観た地上波ロードショー。
90年代の安定アクションムービー。
囚人達が乗った飛行機がハイジャックに合うが、それを救ったのが良心的な囚人。そう、ニコラス・ケイジ。
刑期を終え、愛する妻子に会うために奮闘する姿は、戦う父親像として脳裏に焼き付いています。
そもそも彼の犯した殺人は妻を守るための正当防衛じゃないの!?
と悲しくなったスタート。
そんな悲痛な現実を受け入れ、まだ見ぬ娘との対面へ胸膨らませるニコラス・ケイジがまたグッとくる。
彼にこの後訪れる試練も、この説明があってこそ生きる。
また、彼を信頼して協力する刑事役の若きジョン・キューザックも初々しくて良い。
半信半疑ながらも模範囚の主人公を信じて動くのは、人間臭くて刺さりました。
そんな異質な友情も今作の特徴。
印象深いのは、ラストの白バイで犯人を追いかけるシーン。
バイク乗りの自分には、当時かなり影響与えたのを覚えていますね。
暗がりの中、光るネオン街を颯爽と走る姿に興奮しました。
正義と悪について考えさせられました。
やっぱりどんな形になろうと、正義を突き通す素晴らしさみたいなものが90年代にはあったと思う。
最近は複雑な物語が増え過ぎた。それはそれで面白さがあるのだが、結局のところシンプルに正義と悪の戦いが見ていてスカッとして分かりやすい。
あと、歳を重ねるとマルコヴィッチの凶悪犯ぷりもたまらなく好きになった。
この3人の掛け合いあっての作品。