きゅうげん

13日の金曜日PART7/新しい恐怖のきゅうげんのレビュー・感想・評価

3.7
ジェイソンvs超能力少女!
サイコキネシスの暴走で父を失った過去をもつ少女。療養のためクリスタル・レイクを訪れるが、意地悪な隣人や無理解な主治医などに振り回され亡き父への憧憬は募るばかり。
自らのスーパーパワーで父の復活を試みるが、甦ったのは人違いのジェイソンだった!!!


超能力少女というキャラクターは、1980年代らしい気風を汲みとったアイデアと言えるでしょう。そのパワーからドラマまで彼女を取り巻く演出は、すべてスティーブン・キング的と言えます。
一方でジェイソンのデザインは、背骨・肋骨の露出や爬虫類的な四肢などにボロ布&チェーンと、1990年代を予感させるグランジチックな“汚し”趣味が(てかコレ『スポーン』影響されてるでしょ)。

殺害パートは月並みですが、しかしクライマックスが素晴らしすぎる!
階段ぶち抜き→地下室ぶち抜きの立体的な攻防戦は躍動感がありますし、サイキック釘打ち&サイキック炎上も画になりますし、山小屋大爆破のエクストリーム感は最高。
亡き父が娘を助ける急転直下の展開は突飛ではありながらも、孤独な主人公を救うドラマとなっていてホロリ……。
それと、徹頭徹尾イヤなオンナのメリッサが良い。
登場シーンのかっこよさ、恋のためなら手段を選ばない狡猾さ、そして主人公カップルに悪態をついて即退場!の潔さ。
いいヤラレ役ですね〜〜〜。