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三人の妻への手紙のkazu1961のレビュー・感想・評価

三人の妻への手紙(1949年製作の映画)
4.4
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2021-715 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋凄く素敵で好きな作品!!脚本の素晴らしさが引き立っています。監督のマンキーウィッツは本作でアカデミー監督賞・脚本賞を獲得ました。そしてなんと、翌年『イブの総て』で監督賞を連覇するんですね!!

🖋 この脚本凄いところ、三組の夫婦のそれぞれの夫の共通な知り合いである美女アディから、三人のうちの誰かの夫と駆け落ちをするという手紙を受け取り三人の妻が、三者三様の展開が繰り広げられるというものですが、何とその美女アディはナレーションのみで全編通して一度も姿を現しません。全く姿を現さないアディという女性によって、それぞれの夫婦の在り方や愛し方、そして気まずくなった関係の修復、なりより相手を信じて思いやることが大切であるということを気づかせてしまうその脚本がほんと素晴らしい!!

🖋さらに感情が揺らさせているのが見事に伝わる台詞回しの素晴らしさや、物語の展開のテンポなど細やかな演出も素晴らしい!!アカデミー脚色・監督賞を受賞したのも納得のユーモアの効いた温かな秀作です。電車が通ると揺れる家もグッド!!

🖋妻を演じるジーン・クレイン、リンダ・ダーネル、アン・サザーンの三者三様の魅力、百貨店王ポーターを演じるポール・ダグラスの存在感が張っで、ラストのポーターの告白に涙が溢れました。

😌Story:(参考: allcinema )
三人の男たちの昔からの憧れである女性からそれぞれの妻たちへ、三人の内の誰かの夫と町を出て駆け落ちするという手紙が届く。互いに平静を装いながらも妻たちは夫との関係を振り返ると……。

🔸Database🔸
・邦題 :『三人の妻への手紙』
・原題 :『A Letter to Three Wives』
・製作国 : アメリカ
・初公開 : 1949
・日本公開 : 1950/05/09
・上映時間 : 103分
・受賞 : 第22回アカデミー賞 監督賞
脚色書
・監督 : ジョーゼフ・L・マンキーウィッツ
・脚本 : ジョセフ・L・マンキーウィッツ、ヴェラ・キャスパリー
・原作 : Letter to Five Wives
・撮影 : アーサー・C・ミラー
・音楽 : アルフレッド・ニューマン
・出演 : ジーン・クレイン、リンダ・ダーネル、アン・サザーン、カーク・ダグラス

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
3人の若妻に届いた見知らぬ女からの手紙が元で起こる浮気騒動を描く人間喜劇。ジョン・クレンブナーとヴェラ・キャスパリーの原作の映画化で、脚本・監督はジョセフ・L・マンキウィッツ、撮影はアーサー・ミラー、音楽はアルフレッド・ニューマンが担当。出演はジーン・クレイン、アン・サザーン、リンダ・ダーネル、ジェフリー・リン、カーク・ダグラス、ポール・ダグラス、バーバラ・ローレンスなど。
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