ちろる

蛍火の杜へのちろるのレビュー・感想・評価

蛍火の杜へ(2011年製作の映画)
3.9
夏の不思議な出会い、誰にも教えられない秘密のデート。
女の子が一度は願う清らかで深い愛の物語をノスタルジックに描いていた美しいアニメーションでした。

「やっとお前に触れられる。」
願いの叶った瞬間に手の中にすり抜けた感触を想像したら切なくて泣いてしまった。

妖怪の住む少し不気味な森に迷い込んだ少女が出会った狐のお面の青年。
友情が恋へと変わり、互いにかけがえのない存在になってしまうのに決して触れ合うことができない儚い関係。
妖怪たちが真似た夏祭りの映像は本当に幻想的で美しく、私もこの杜に迷い込みたいと願ってしまった。

ストーリーは違うけど、ジブリの千と千尋の神隠しやもののけ姫なんかを掛け合わせたような雰囲気もあり、異次元を生きる相手との切ない恋がお好きな方にはオススメです。
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