'21 10/25 ジャケ写掲載していただきました。
ジョン・ブラーム監督による、【復讐・サイコ・サスペンス】。
ヒッチの【下宿人】と同じ原作で、19世紀末にイギリスで
実際に起こった猟奇殺人事件[切り裂きジャック]が題材。
4人目の被害者が出た夜に、スレイド(レアード・クリー
ガー)と名乗る男が、下宿人として老夫婦と娘で、舞台女優
キティ(マール・オベロン)の住む家に住み込む…。
ギミック無し、ミスド無し、殺害も見せない、【切り裂き
ジャック】の大胆不敵な直球→映画化。
序盤から犯人を明示している訳では無いが、どう考えても
怪しい男は 黒 だろうという潔い提示と展開。
登場のタイミング、大柄で不気味、偽名、部屋より屋根裏を
選び、外出はこっそり夜中で、裏門から出たい、目撃された
黒い鞄や外套を燃やしたり、弟の死に方と被害者との関連性、
素人じゃない殺し方、と全て度ストレートで見せる、容疑が
出揃い過ぎていて確定的‼︎
周りの者(警察)も彼を大して疑わない、連続殺人事件にピリ
ピリして、普段より街の警官の数、夜警が厳しいにも拘らず
毎度良く見つからないな〜とは突っ込み入れたい。
クライマックス前に、もしや⁈という一幕も。
あれ程警戒強めておいて、キティを1人にする警察はおバカ。
見どころ。
・冒頭から霧がかったロンドンの街並み、長回し、陰影、
蝋燭を灯しながらの階段のホラー的演出、人物に寄るのでは
無く、固定カメラに人物が梯子で寄る(上がる)という珍しい
ショット。
・31歳で亡くなった夭折の天才俳優と言われたレアード・
クリーガーの快演。
・歌とダンスも披露する、キティ役、インド人のマール・
オベロン(33)が美人。
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恐怖煽る劇伴も良き。
ラストの劇場内での対決は、尺を取り、中々の対決アクション
を見せる。