Maoryu002

地上最大のショウのMaoryu002のレビュー・感想・評価

地上最大のショウ(1952年製作の映画)
3.6
ブラッド(チャールトン・ヘストン)率いるサーカス団に大スターのセバスチャン(コーネル・ワイルド)が加わり、ブランコ乗りのホリー(ベティ・ハットン)は主役を奪われる。町々で愛されるサーカスの楽しさと、そこでの恋愛模様、謎の道化師バトンズ(ジェームズ・ステュアート)のドラマを描いた大作。

セシル・B・デミル監督による、「十戒」とはまた違うけど、彼らしい豪華絢爛な娯楽映画。
テント設営とかダイナミックな映像が魅力だ。

その昔は日本にも見世物小屋があって、あれは楽しいというよりも、いかがわしいというか気味の悪いイメージだった。
ここに登場するサーカスはブランコにピエロに動物が揃って、当時の人々にとっては移動式ディズニーランドが来た!って感じだったんだろう。
パレードなんか、まさにTDRの原形だ。ミッキーは中国の遊園地にいそうな怪しさだけど。笑

その中で、団員たちによって交わされるマシンガンのような指示やケンカの掛け合いが面白いんだけど、本筋の三角関係は平凡で、ストーリーとして盛り上がるのは大事件の起こるラスト30分だけだ。

今は失われた、総合アミューズメントとしてのサーカスという文化を眺める映画と割り切った方がいいかもしれない。それにしては150分は長いけど。

パワフル過ぎるベティ・ハットンが画面を右から左に大活躍。
でも、みんなを見守る訳ありピエロのジェームズ・ステュアートが一番味があったなー。
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