よしおスタンダード

地上最大のショウのよしおスタンダードのネタバレレビュー・内容・結末

地上最大のショウ(1952年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

No.4132

「僕には容認できない映画のウソでした・・・」

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『フェイブルマンズ』流れで。

サーカスそのものの場面は迫力があったしおもしろかったんだけど、

列車が大事故を起こしてからの展開が、まったくダメ・・・。

あんな大惨事の中、たとえ身体にケガを負っていなくても、心の傷を負った団員もいるだろう中で、そういうケアもしなきゃいけないし、

動物たちのケアも必要だし、警察との折衝やらなんやら、事故処理も含めてやらなきゃいけないことが山積みのはずなのに、

あんな無理やり興行を続けるなんて、

たとえ映画の中だとしても、ついていい嘘と、ついちゃいけない嘘があると思う・・・。

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そもそもあの事故現場、相当悲惨なはずなのに、その深刻さが全然伝わってこない。もちろんリアルに地獄絵図そのままを描写すべき、とは言わないが、

もう少しパニックになっててもよさそうなものを、列車が衝突するシーン自体は大スペクタクル・ド迫力で撮り上げてるのに、

そのあとのシーンと釣り合ってないというか。

まぁ、でも、スピルバーグがこの映画を子供時代に見てドハマりした、というのはよくわかる。