安堵霊タラコフスキー

メイン州ベルファストの安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

メイン州ベルファスト(1999年製作の映画)
3.9
誰かがワイズマンの集大成とか言ってたような言ってないような気がしたので見てみたけど、確かにこれ一本見たらワイズマンという監督がどんな映画を撮るのかが良くも悪くも理解できる作品となっていた。

というのも病院での問診や流れ作業の様子、授業に何処かの集会等ワイズマンがよく撮る題材を全部詰め込んだ内容になっており、これだけ凝縮したら4時間強の長さにもなると納得はできた。

しかし色々なものを撮り過ぎてテーマが読み取れなく(その雑多な模様がテーマなのかもしれないけど)、最終的には食傷気味になってしまったし、雑多であるが故に終わり方も全然見えなくて少しイライラもしてしまった。

そして自分が好き嫌いのはっきりしている性格もあり、興味のある箇所(最初の漁の場面とか動物の解体風景とか)と興味の無い箇所(人の喋りが長い場面とか)で温度差が激しくなってしまい、興味の無い場面が続くと退屈な気分にさせられ堪らなかった。

とはいえ長いが故に良いシーンも結構あったので、そこに関しては満足はできたかと思う。(でもそのシーンの為にもう一度全編見る気には絶対になれない作品)