きょう

テンプルちゃんの小公女のきょうのレビュー・感想・評価

テンプルちゃんの小公女(1939年製作の映画)
3.6
こちら、自分の親が生まれたぐらいの年に公開されている、かなり昔の作品🎞
そして、自分の子供時代もよく図書館で借りて読んだ1冊。
大人になって観ると、また違った視点で観れたり、新たな発見があったり…

シャーリーテンプルが主人公セーラを演じた「テンプルちゃんの小公女」🎬


父子家庭で育ったセーラは、父がボーア戦争に出兵した後、上流階級の子女が集まる寄宿学校に入学しようとするが、校長のミンチンはなかなか入学を認めようとしない。父が祖父の財産の話をすると、ミンチンの態度が急に変わり、入学を許可する。
しかし、父が戦死して倒産したという話がきた途端にまたミンチンは態度を変え、セーラを屋根裏の粗末な部屋にうつし、下働きをさせて、辛くあたる。


子供の頃によく読んだ「小公女」。
その当時はお金持ちの女の子が全寮制の学校に入り、突然召使いになってしまい、皆から酷い目に遭わされ、そしてまた幸せな暮らしに戻る…
そんな物語としての印象がありました。
この作品は、父が戦争へ出兵すること、それを機に寄宿学校へ入学、父が戦死して敵に全財産を取られてしまう、しかし、その父に関しては全く違う話であることが判明…など、また原作とは違った流れ💦
この寄宿学校の女校長ミンチンは、お金さえあればその生徒にいい顔をし、それがなくなれば突き放す…本当に意地悪で理不尽な人でした。
セーラのどん底に突き落とされても、明るく前向きに心優しく、友達思いで、自分の中の品を失うことなく、常に希望を持ち続けている姿に心を打たれました。
その一方、セーラの辛さが上限に達してしまった時、「もう、私、頑張れない‼️」と言って、大切にしている人形に八つ当たりをする部分もあり、人間らしく正直な気持ちを表しているとも思いました。
戦死したはずの父に関しての情報が全く違うものであったこと、セーラは再び父に会うことができるのでしょうか?何度も探してはすれ違い、そんなことを繰り返しながら、ラストはとても幸せな気持ちになれます。


シャーリーテンプルの演じるセーラは天真爛漫で可愛いらしさに溢れていました。私は召使いベッキー役の子が
可愛いと思いました😍
そして2人の友情に癒されました。
時折入るミュージカルな部分も、全体的に暗めの内容に明るさを加えているようでした。
もう一度、あらためて原作を読んでみたくなりました。
きょう

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