プリオ

ハリー・ポッターと秘密の部屋のプリオのレビュー・感想・評価

5.0
2作目で失敗するパターンはよくあるだが、1作目より映画としてのストーリー展開がうまいと思う。個人的に、1作目より好き。

2年生となったハリー。ホグワーツ魔法学校では、石にされる生徒が出る。一体、誰が何のために石にするのか、ハリーたちは調べ始める。

魅力的なキャラクターが盛りだくさん。屋敷しもべのドビー、巨大蜘蛛アラコグ、トイレのマートル、巨大蛇バジリスクなど。CG技術が素晴らしいのか、今見ても全く違和感がなく美しい。

構成も素晴らしい。ホグワーツを舞台とした連続石化事件。犯人かもしれない友人ハグリット、明らかに怪しいマルフォイ、なんか胡散臭いロックハート。ハリーポッターには、誰が犯人か推理できる面白さがある。

あと、ハグリットが主役級に目立っているのが、まだ明るい初期ハリポタな感じがしてとてもいい。

ロンも同様。明るくて、表情がイキイキとしていている。このあと、シリーズを追うごとにロンの表情がどんどん暗くなっていくので。


○好きなシーン
・ハリーが自分の中の闇の帝王と似た部分に困惑し、ダンブルドアに打ち明けるシーン

ダンブルドア「確かに君は、ヴォルデモートの誇る資質を備えとる。」
ダンブルドア「意志の強さ、豊かな才知。規則を無視する傾向もな」

ダンブルドア「では、なぜ君はグリフィンドールに?」
ハリー「僕が頼んだから」
ダンブルドア「そこじゃよ! 彼と君の違いは そこじゃ。」
ダンブルドア「自分が何者かは能力では決まらん。”何を選択するか”じゃ」

つまり、運命ではなく、己の選択次第。運命なんて言葉で楽してはあかん。自分の人生は自分で決めるんだ、という選択意思に気づかされた。

境遇や運命の悲惨さを恨んで生きるか、少しでも意味あるものにしようと思うかで、人生の豊かさは変わってくる。そもそもハリーがダズリー家で過ごした11年でひねくれていたら、ホグワ―ツで親友も出来なかったかもしれない。

・ドビーの初登場シーン

・ロンが空飛ぶ車で迎えにくるシーン

・スネイプとロックハートの決闘シーン

・クディッチでマルフォイvsハリーのシーン。
プリオ

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