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ハリー・ポッターと秘密の部屋のrensaurusのレビュー・感想・評価

3.9
初っ端からドビーのせいでもあるが、義理の家族に厳つい反抗を見せて学校へ発つシーンがアナーキー過ぎる二作目。ドビーの要らんことする様子に何だか既視感を覚えるなと思ったらスターウォーズのジャージャービンクスでした。

ロン家、ロックハート、ルシウス、マートルなど、新規のキャラの登場や深掘りが行われ、世界観の広がりをしっかり感じられて良いです。

前作に続いてマルフォイが余りにもオモシロ可愛いクソガキなので笑ってしまう。宙に浮いた睡眠薬入りのカップケーキを怪しむこともなく食べる側近のクラップとゴイルもおバカ過ぎて笑えますし、やはりスリザリンは愉快な寮です。

今作はシリーズラスボスの学生時代が見られたり、後々続く分霊箱問題の初出だったりで振り返ると結構重要だったことがわかる作品であるということや、バジリスクというインパクトのある大蛇の存在感とヴォルデモートの魂の一部を破壊するというクライマックスから見応えがあり、小規模な冒険譚という感じで爽快感とまとまりの良さを感じる作品です。
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