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ブコウスキー:オールドパンク
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目次

『ブコウスキー:オールドパンク』に投稿された感想・評価

『オールドパンク、哄笑する』を読み、興味を持って鑑賞。

リアルジャイアニズムの体現者。(冗)

赤塚不二夫かブコウスキーか。(談)

アル中で偏屈、下品で横暴、暴力的で我儘な愛すべきクソオヤジ。

…父親との確執。

女性への扱いと考え方。

そして、自分と真摯に向き合う人物像。


反体制の荒くれどものに敬愛されたアメリカ文学の偉大成る『オールドパンク』で、孤高の詩人の『全編名言だらけ』のドキュメンタリー。


ハリー・ディーン・スタントン、ボノ、トム・ウェイツ、ショーン・ペンと自分が憧れる人物達が、彼をリスペクトしている。

そりゃ心に突き刺さらない訳が無い。


ラストの朗読と共に幕を閉じるJohn DavisのThis Nightが心に沁みいった。


もう一本映画が作れそうな豪華過ぎる映像特典も必見!👍️
のんchan

のんchanの感想・評価

4.3
アメリカ文学界の異才・チャールズ・ブコウスキーの実像に迫るドキュメンタリー‼️

この1本でブコウスキーを知れるし、きっと観た者は好きになるんじゃないかな?

ブコウスキーを知る関係者たち、また友人だった俳優のハリー・ディーンスタントンやショーン・ペン、トム・ウェイツ、そこに彼の大ファンだと言うU2のボノなど、彼と親交を持ち、彼を愛した人々が登場してその魅力と素顔を語ってゆく。


インタビュー映像で質問に答えている。

・哲学は?
親が作品を気に入るようでは駄作だが、警察が動けばいい作品だ。コトバが生きてなければ、酔って書いてヤリまくれ。

・軍隊は?
精神科医が拒絶して行ってない。

・セックスとは?
寝付けない時にするもの。

・初体験は?
136kgの娼婦。24まで童貞だったし、ブサイク(青春時はかなり重症のニキビで悩んだ)だし貧乏で無職だったし。

・愛とは?
太陽が出る前に見える朝露のようなものさ。一瞬にして消えてしまう。

そんな言葉を語り、晩年は奥様と静かに余生を送っていた。
破天荒で呑んだくれのイメージはなく、イメージが先行しているというか、ブコウスキー伝説はブコウスキー自身が作り上げたものだと知れた。


【特典映像】
宝物のようにブコウスキーの私生活やどんな人だったのかを正直に語ってくれている。

⚪︎映画監督 テイラー・バックフォード
昔住んでいたLAの家の付近を歩きながら郵便局で仕事をしていた頃のこと等をしみじみと語る。

⚪︎妻 リンダ・リー・ブコウスキー
ファンでもあったのだろう、朗読会で出会って晩年を共にした素敵な女性だった。喧嘩の場面も収まっていたが、それだけブコウスキーが嫉妬し愛していた女性だった💗

⚪︎ミュージシャン U2ボノ
信者のような大ファンで、キリのない程に目を輝かせて語っている。
ロスでのライブに夫婦を招待して客に紹介している。

⚪︎出版人 ジョン・マーティン
この方がいなければ、ブコウスキーは世の中に出ていなかったかも?
本当の彼の全て、そして良さを知り尽くしている穏やかそうな方。

⚪︎監督 ジョン・ダラガン
『ブコウスキーは仏陀、あるいは仏教徒に似ていると感じる面があり、平静さと賢さ、そして深い慈悲の心がある人、汚いオヤジのイメージとは正反対』

墓石に刻まれている言葉
"DON'T TRY"(やろうと思うな!)
1920-1994


これはファンでなくてもお勧め⭐️
継

継の感想・評価

4.5
ー モラルなし
“親が作品を気に入るようでは駄作、警察が動けば良い作品”
ー 露骨な性描写
“セックスとは寝つけない時にするもの”

トラブル, スキャンダルは数知れず
酒とギャンブルと女に彩られた男の生き様
世間の常識に捕らわれず, 生きたいように生きた「無頼」.

49歳で物書きに専念するまで, 職を転々としながら書き続けた異例の経歴を持つ “old punk” チャールズ・ブコウスキーの半生.
数々のインタビュー映像や関係者のコメントを中心に「ステレオタイプに語られがち」なカルト作家の素顔に迫る.
動くブコウスキー, 話すブコウスキー, 呑むブコウスキー...その一挙手一投足をたっぷり拝めるドキュメンタリーです。

サブカルに凝ったりヴィレッジヴァンガードで本を漁ったりする方には覚えがある作家かも。
「女にモテる文化人」として比較されるゲンズブールとは, 似て非なる “不良な大人”。
カートン買いした煙草を抱えて颯爽と入院する所を, カメラマンに撮らせるようなカッコつけはしないし, そもそも女扱いは上手くない。そりゃあバーキンやバルドーに比べたら失礼だけど女の質も落ちる...って, イヤそういう事じゃなくww、

本作でも初体験の惨めなエピソードを面白おかしく語るシーンがあるように, ブコウスキーは自分の弱味や普通なら口外しない事までありのままにさらけ出す。
この人はレイモンド・カーヴァーみたく詩と小説の両方を書くのだけれど, とりわけ詩については
彼に “父親を重ねて見てた” と語るトム・ウェイツの, その歌詞の世界観に共通する優しさがあって, ほろ酔い気分で浸ると悲観的な言葉の羅列に寄り添うような真っ直ぐな視線が感じられて胸に沁みる。

内容に関する干渉を避ける為に, 大手ではなくインディペンデントで制作された作品。それが功を奏したというか, とにかく喧伝されるイメージを払拭するブコウスキーの姿・実像に驚くばかり。

漠然と抱いていたイメージとのギャップが激し過ぎて面食らうのだけれど,
インタビュアーとのやり取りからは, ギャップに悩んでいたのは寧ろブコウスキー自身だった事が垣間見える。
曰く, 己の素顔と世間やメディアが欲して被せたアウトロー作家の “仮面” との乖離(かいり)。
一方で, そんな作られた仮面に更に尾ヒレが付いたカリカチュアされたイメージが成功の要因になったのもまた事実で, 彼が起こす幾多の醜態はそんなギャップへの苛立ちと正当な評価が成されていない不満の表れ... と, これは贔屓目に過ぎるかもしれないけれど, そう思えてしまう。

部屋に棚を拵(こしら)えて郵便物の仕分けの訓練をしていたエピソード, リンダとの蜜月を綴った詩の朗読中に感極まって涙ぐむ姿,
ボノ(U2)曰く “比喩する暇なく, 言葉に衣を着せない” そんな文体の特徴を, “虐待されると言いたい事しか言わなくなるんだ” と幼少期の闇の産物のように語って “父親こそ文学の先生” と擁護するブコウスキー。。。
悪酔いさせられたインタビューで妻リンダを足蹴にするシーンもバッチリ映るが, そうした人間的な弱さも全てひっくるめた上で, “仮面” とはおよそ似つかわしくない優しさ・真っ直ぐさこそが彼の素顔, だったのだ。

物書きで喰ってゆく夢を何度も挫折しかけ, 這いつくばっては泥酔して我を忘れ, のたうち回っては “fxxk! ” と喚き散らし, それでも諦めずに書き続けた果てに, 漸く掴んだ成功。
アメリカ文学の潮流が彼のスタイルに追い付いた偶然, 才能を見抜いた編集者との出会いの奇跡, 生きてる間に売れた幸運。
作家には色々な人生経験を経てそれを糧に文章に説得力を獲得する種類の人々がいるけれど, 彼にとってもそれが必要な回り道だった事が分かる構成に本作はなっていて, “仮面” を剥がさんと肩入れする作り手の思いが伝わるよう。

特典のリンダが撮ったホームビデオ(死ぬ2年前, 生前最期の姿を撮らえたもの)で愛猫を隣に置き己の詩を朗読する姿には, 物書きとして夢を達成して人生の幕を自ら静かに下ろそうとする, 穏やかな多幸感が溢れていました。


短いけれど, 友人としてハリー・ディーン・スタントンが登場! 詩を朗読するシーンには驚いた。パケ裏のクレジット上にTSUTAYAのラベルが貼られてて気付かなかっただけwwなんだけど, 嬉しいサプライズ。

現金なものでブコウスキーの素顔を知ると, その言葉はより切れ味を増して心に響く。
こんなの観せられたら, どうしたって自分の生き方を考えさせられてしまう。。
観られて, 良かったです。

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