岩井俊二に浸かっていた頃観た映画。
監督が石井さん故か、
正直、これといった感想がもてなかった。
テーマの割にインパクトが残らなかったというか、他の数多く観た映画達に呑み込まれてしまい印象が薄い。
またその後、再見しようとも感じなかった故…。
人魚が酷評されているが、割と普通。
海洋生物に役立つフォルムかわからないお乳が胡散臭いかなと思ったくらい。
兎にも角にも全体的に非常に印象が薄い。
理由ははっきりしている。
原作、ウォーレスの人魚が良すぎた。
小説にも拘らず、当時ハマっていた岩井俊二映画のどれよりも好きな世界観だった。
読んでない方は映画から観た方が良いかもしれない。
あの原作は当時の私には面白すぎたので。
若さもあるかもしれないが。
しかしながら今海外と合作でつくったら良いものが作れそうだと思う。
何故ならスケールが大きい物語だから。
もしも私に映画監督の才が有るならば、死ぬまでに撮ってみたいと思っただろうな。