鬱紙魚

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団の鬱紙魚のネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

ハリーが1人で抱え込んでいるのが辛い。
頼れる大人にしか打ち明けられない様子からは、辛い経験の有無がもたらす圧倒的な隔絶を感じた。
その上でハリーは、人々の理解しようとする気持ちを跳ね除けて心を閉ざしてしまったが、やはりそこからは究極の友情によって救われて綺麗だった。

ハグリッドの安心感も凄い。3人の心が離れてもあの包容力で、子供の頃の彼らに戻るようで嬉しくなる。

超常敵な魔法で生活していたり、戦闘が展開されたりするが、そうした非合理が現実世界の「愛情」や「友情」に結びつくのが素敵。

細かい描写
・公衆電話から魔法局に繋がるシーンでは、身近に魔法界への入口があることに興奮した。

・トレローニー先生の漠然とした予言は本当になるんだろうな~。(アンブリッジの危機)

・チョウとのキスが思いの外濃厚でビックリ。

・ハリーは危機的状況にあっても、ヴォルデモートを恐れ「あの人」と呼ぶ人間を責めない
(少年漫画だと「弱虫!」と叱咤しそう)ところが良い少年であり続けていて、安心できる。

・ルーナの透き通る声、神秘的な不思議ちゃん満載。

・ジニーの「リダクト!」で一瞬締めるの、訓練通りで良い。
鬱紙魚

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