ハレルヤ

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団のハレルヤのレビュー・感想・評価

3.8
ホグワーツで新しく就任したドローレス・アンブリッジ先生。ヴォルデモートが復活しているにも関わらず、戦いの術を教えない悠長な姿勢に業を煮やしたハリーたちは、自分たちでダンブルドア軍団を結成し、闇の勢力に挑もうとする物語。

「ハリー・ポッター」シリーズ5作目。シリーズ全体で言うと折り返して後半戦に入った頃。もう完全に青年になったハリー。明らかに背が高くなったロン。更に綺麗になったハーマイオニー。彼らの成長していく姿もシリーズの特徴ですが、それに応じて作風はどんどんダークに。

ハリーが主人公だから彼の運命に焦点があたるのは当たり前ですが、それでも他のキャラクターの見せ場がほぼ皆無。主要メンバーのロンとハーマイオニーも本作では言うほどの活躍は無し。「アズカバンの囚人」での全員で困難を乗り越える感じが無かったのは寂しかったかなと。

でも本作のハイライトはやはりクライマックス。あの登場人物との別れは胸が痛くなりましたし、ハリーにとってもシリーズ最大級の悲劇でしょう。でもそのシーンも含めてちょっとあっさり気味だった場面が全体的にあった印象も。

原作が長編だった分、相当削ったとの事で明らかに端折っている展開が多く感じられましたね。どこを残しどこを削るか、大ヒットした原作なだけに至難の技ですが、それでも138分によく落とし込んだなと思います。

次回作の「謎のプリンス」でシリーズはいよいよクライマックスに突入。どんな展開を見せるか、また楽しみにしたいです
ハレルヤ

ハレルヤ