肉寿司

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団の肉寿司のネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

・情報に踊らされる人々
・真実の伝え方
・人間は光と闇の両面を持っている
→光と闇は誰にとってかによって変わる
・気持ちをわかろうとする姿勢
→ハーマイオニー、わからないだろに対して分かりたい
・シリウスの死に方あっけな
・てかアバダケタブラって誰でも使えんの?
→魔法って読めりゃいけんの?
A 高度な技術と感情のトリガー→自分に素直、自分という人間を知っておく戦い方
→早期からのアイデンティティ形成を教育の中で行なっていく必要性

ホグワーツ魔法学校・・・11~17歳の7年制
イギリスの学校・・・5年生+2年間の職業訓練

・自己覚知のレベルの高さ
→ハリーたちは急速に成熟している

・魔法使いたち(闇の魔法使いも含む)はとても成熟している
→知性、感情
→だからこそマグルを下に見ている

イングランドのアイデンティティ形成

◎戸田善治(2012)「連合王国における歴史教育と「アイデンティティ・クライシス」-イングランドにおけるイングリッシュネストブリティッシュネスを中心に-」『千葉大学人文社会科学研究』24, 1-13

・イギリスでは4国をまとめたNC歴史教育がなされる
・イングランドの歴史はイングランドのもの
・ブリティッシュネス・・・イギリス人とは誰か、多民族国家イギリスの、その多様な文化的・民族的バックグラウンドを持つ人々を一つの国民として統合してゆくためのイギリス像とはどのようなものなのか
=イギリス人としての「ナショナル・アイデンティティ」
→この大歴史論争が起こったのは主にイングランド
→アイデンティティクライシスに陥ったのはイングランドだけ
・ブリティッシュネスが論じられる二つの文脈
①新しい民族問題・・・旧英連邦内からの移民等のエスニック集団の問題
②古い民族問題・・・「ホームランド」とも呼ぶべき民族固有の歴史的領土を持った地域・民族のナショナリズムに焦点を当てた
→②に焦点を当てていく

歴史を見る
・イングランドが1536年にウェールズを、1707年にはスコットランドを併合し、アイルランド自由国の誕生をはさみ、現在の連合王国が誕生した3
→大英帝国となるまで拡大するも二つの大戦により影響力が弱化
→1960年代以降・・・英国病
→サッチャー政権・・・1988教育改革法、1991年版NC歴史(ブリティッシュネスを育成することを主眼の一つとする)
・1997年 香港返還
→すでに事実化していた大英帝国の喪失を、連合王国民に再認識させるもの3
・総選挙における労働党(スコットランドとウェールズへの権限移譲をマニフェストとしていた)の勝利
→1999 ウェールズ議会とスコットランド議会が誕生
・1997年以降の連合王国の動きは、1921年の連合王国成立までの動きを逆回転させていったともいえる3
・1992成立、1993批准 マーストリヒト条約=EUの加盟・・・加盟国がこれまでの保持してきた国家主権の弱体化が伴う3

ナショナル・アイデンティティ・モデル
①EU市民権の分析を通してヨーロッパ人のナショナル・アイデンティティモデルを連合王国民に適用したもの
例 スコットランド人・・・スコットランド人であり、イギリス人であり、ヨーロッパ人
・梶田孝道の「三空間併存モデル」・・・EC、国家、地域
・宮島喬の「アイデンティティの四層構造」・・・1, 民族アイデンティティのレベル、2. 地域アイデンティティのレベル、3. 国民アイデンティティのレベル、4. ヨーロッパ人アイデンティティのレベル
②連合王国成立過程を踏まえる
谷川稔・・・帝国意識は1, 大英帝国臣民、2.ブリティッシュ、 3. スコティッシュないしウェリッシュ、というアイデンティティの三重複合
従前・・・以前

①と②を見て
→イングランド人のナショナル・アイデンティティに関してもこれらの重曹構造をなしているモデルで説明できるかが明示されていないのである6-7
・安達智史・・・「イングリッシュネス=イングランド人性」の優越性と引き換えに独自のアイデンティティが見失われた、イングリッシュネス自体が曖昧
・P. J. テイラー・・・イングランドらしさとイギリスらしさが一つに融合している
・スマウト・・・スコットランド人やウェールズ人はネーションと連合王国を明確に分離してナショナル・アイデンティティを形成しているが、イングランド人の場合、それらが未分化な状態である

これらを踏まえて、アイデンティティ・クライシスに落ちいた原因は
・連合王国とイングランドを明確に区別しない国家観であり、ブリティッシュネスとイングリッシュネスとが明確に区別されていないというナショナル・アイデンティティ構造7による大英帝国の喪失とEU加盟

特殊性だけではない
・イングランドのみが連合王国の歴史、いわゆる「ブリテン史」の書き換えが困難であった7
・井野瀬・・・スコットランド等への権限委譲が従来から存在していたそれぞれのネーションのナショナルアイデンティティを表立って主張できる政治体制にした
・井野瀬・・・イングランド人のアイデンティティの確立方法は「ヨーロッパを他者とすること」
→ブリテン史からブリテンとイングランドの歴史へ、ヨーロッパとイングランドの歴史への書き換えは困難である

教育体系
・イングランドでは、ブリテン史とイングランド史が区別されておらず、イングランド史=ブリテン史として、あるいはイングランドからみたブリテンの歴史がブリテン史として学習されることになるだろう
・原因そのものが歴史カリキュラムとなっていよう 9




・魔法省の位置付け
→官僚は日本みたいなものなのか
→イギリスの政治形態を知る

イギリスの政治形態
絶対君主制
→議会制度

・ケルト文化を知る
肉寿司

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