こぅ

冬の嵐のこぅのレビュー・感想・評価

冬の嵐(1987年製作の映画)
4.0
'21〜'22冬のホラー/ミステリー祭⑧

前々からチェックしていて数年越し、やっとこさ鑑賞に至った
、この季節でコロナ禍ステイホームにピッタリなアーサー・
ペン監督による、【冬コロ・ソリッド・シチュエーション・
スリラー】。

ビルボードのアップからズームアウトするとフレームインする
1台の車が、雪の残る寂れた駅に停車、、
出てきた女が、第1のロッカーから先ずキーを手にして、2番
目のロッカーを開けると、中から大金一杯のボストンバッグを
持ち去る、、
待ち合わせ場所まで車を走らせ、公衆電話から電話して戻ると
、、しかも◯◯を切断‼︎
この一連の冒頭&OPから満点の好スタート。
好みだわ。

これをベースとして、車椅子のDr.ルイス(ジャン・ルー
ブス)と助手のマレー(ロディ・マクドウォール)邸宅に
代役女優オーディションで合格して招かれたケイティ
(メアリー・スティーンバージェン)の恐怖が展開してゆく。

いかにもって悪人面より、普通に紳士な2人だからこそ、実は
怖い、好キャスティング。

ここに至る迄が強引で突っ込み所も有るが、徐々に明らかに
なる目的、’80年代のゆったり且つシンプルな展と、何気ない
事や物の伏線、罠がしっかり回収される脚本が心地良い。
それは、シンプルでインパクトあるジャケ写を裏切らない。

結構隙だらけ状況で逃げても外は吹雪の林。
定番、電話線は切られている。

明らかに怪しいと思った後に ホットチョコ 頂くのはお馬鹿。

ケイティは、◯◯◯打たれて意識朦朧状態が続き、目覚め
たら◯◯が無い‼︎は怖すぎる。

お約束の警察が来て、ってチャンス到来も用意万全。

最終展開として、ある女が訪ねて来る、、

クライマックス前のキャラ活かした仕掛けは、狙いなのか⁈
演出で読めた。


終盤になると結末は予想通りしかないので失速はするも、、

◯◯の助けが遅い〜
この手にありがちな アレ は無かった。

基本3人の密室劇で、メアリー(34)大健闘‼︎
他2人もハマリ役好演で、脚本やカメラでスリルを演出、
冬にこそしっかり楽しめる佳作。


*メアリー(69)の出演最新作は、来月公開のギレルモ監督
のホラー最新作、【ナイトメア・アリー】。
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