ENDO

天晴れウォングのENDOのレビュー・感想・評価

天晴れウォング(1932年製作の映画)
4.5
extreme oriental melodramaって感じの過剰さに満ち満ちたケレン味たっぷりのhatched man(手斧男=殺し屋)をロビンソンが演じる。仏陀と神と御先祖様を同一視する謎の宗教。冒頭の堂闘(所謂ヤクザの抗争)の俯瞰長回しと銅鑼によって切断される画面に釘付けに。波止場の真っ黒な海に沈む目を剥いたまま縄で縛り付けられたまま絶命している同胞は『民衆の敵』のギャグニーと対になっている。沈黙の間こそがこの作品を特別なモノにしている。終幕のあの恐ろしき爽快感に度肝を抜かれる。ロレッタ・ヤングのカリカチュアされた美しさは唯一無二。現実離れした安っぽくて大袈裟な中国風装飾の世界を堪能した。全てがカッコいい。最高。
ENDO

ENDO