このレビューはネタバレを含みます
憧れもいいけど、まずは己をよく知ろう。
激務続きで久々の映画。せっかくなのでハロウィン・ムービーを選択。
まず映像が綺麗すぎて衝撃。4K て表示されてたけど、配信に合わせて加工も入ってるのかな?93年の映画とは思えない。
ストップモーションとデジタル処理の合わせ技らしいが、いやはや素晴らしい。キャラクターの表情と動作の情報量が異常。
これは気が遠くなる作業だったはず。妥協ない制作努力に感動した。
キモ怖かわいいキャラクター造形も、なんかクセになる。
ストーリーもなかなかに深い。
クリスマスに憧れたジャックの失敗。
今の時代なら、「生まれとか周りに期待される役割なんて関係ない!」みたいな結末になりそうなものだが、本作はその限りでない。
むしろ、ジャックは「やっぱり俺はハロウィンの王だ!」と認識を改める。
これはこれで大事な教訓。憧れを持つことは大事だが、何事も向き不向きはある。
いろんなことに挑戦をして、自分のアイデンティティを更新していくことも大切なプロセス。
ジャックはクリスマスに挑戦して、「やっぱ違うな」と自己分析をして、ハロウィンを選んだ。だから間違いなく、この映画はハッピーエンド。
ただしサンタにはもう少し謝った方がいい。
ソリを対空砲で撃ち落とすなんて、夢を壊さないで。