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プルートで朝食をのぐるのレビュー・感想・評価

プルートで朝食を(2005年製作の映画)
3.5
なんとも不思議な映画。見終わった後の気分は爽やかさ一色ではない。「ベルファスト」を見る前に明るいアイルランドものを…と思って見ましたが、これも北アイルランド紛争が激しかった時代のお話。

パトリックことキトゥンは無謀ともいえる楽天主義で各地をさまよい色んな人と出会うけど、ただ明るいキャラクターなのではなく、底には孤独感を抱えている人。このアンバランスさがキリアン・マーフィーの名演技で伝わってきて飽きることなくハラハラしながら最後まで見てしまった。

しかしキリアン・マーフィーの演技力は底なしですよね。「ピーキー・ブラインダーズ」のトミーと同じ人が演じているとは思えない。寂しさ抱えながらも明るくて純粋で可愛らしい女性のキトゥンと捻くれもので超ムカつくギャングで女たらしのトミー、全然違う人物。キリアン・マーフィー目当てで見始めても、いつも途中からキャラクター自身や物語自体に没頭させられてしまうので、敵わないというかもはや不思議な感じ。
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