たーたん

コントロールのたーたんのレビュー・感想・評価

コントロール(2007年製作の映画)
3.5
イアン・カーティスがどのような人生を送ったか知っている者からすると、映画の結末がどこに向かっているのかがわかる。それが観ていてつらかった。
モノクロ画面とバンドの音が陰鬱さを増長させる。イアンの詩は美しいと言われるが彼の苦悩が表現されており、危うく引き込まれそうになる。危険な美しさだと思う。

不安定な精神を抱えたまま生き、混乱する自分自身をコントロールできなかったイアンをサム・ライリーが熱演、本当に生き写しのように見えた。

それと役者たち自身が演奏しているシーンはとてもクールだった。ジョイ・ディヴィジョンが目の前にいるようだった。