「ボヘミアン・ラプソディ」や「ロケットマン」のように
そのアーティストに深い思い入れがある人や音楽ファンじゃなくても楽しめる映画とは一線を画した、ロックバンドのドキュメンタリー。
音楽ファンでもJoy Divisionという名は知っていても
あまり曲を聴いたことがない人が多いのでは。
日本ではそのくらいの立ち位置のバンド。
どちらかと言えば、イアン・カーティス死亡後に
残ったメンバーで結成したNew Orderの方が知名度が高いので
New Orderからさかのぼって聴いた人もいるかも。
イアン・カーティスが亡くなったのは当時の音楽雑誌で知ったし
病気と女性問題を抱えていたことも取り沙汰されていたけど
こうして改めて観ると、感慨深いというか
死を選んだのも必然のような気がする。
バンドと人間関係だけにフォーカスして
全編モノクロで余計な情報を排除した構成は
映画としての完成度も高い。