濡れ髪シリーズ第二作は、前作と直接繋がりはないですが、身分を隠して、という物語が共通しています。
今回は若君が旅鴉との珍道中を繰り広げます。
本作は当時デビューしたばかりの本郷功次郎さんが主役で雷蔵さんはサポート役。
大映がニュースターの紹介としての明朗時代劇という印象です。
侍と旅鴉。
ろくでない侍というテーマは武士道の良さを描き作品が多い現代の時代劇とは大きく違います。
またお笑い芸人やミュージシャンが出てきてコントをやって歌をやってという映画からは浮いたような印象の場面もありますが、時代を感じます。
身分や生活の格差を笑いに変えて風刺する映画で、前作同様、一体なぜ今こういうスマートな時代劇が出来ないのか…。
楽しいシリーズですね。
